学科講習が終わったら、いよいよ 実技講習 → 試験 → 免許申請 の最終フェーズです。 この記事では、舵社『Boat免許』ガイドブックに沿って、後半の5ステップ ⑥〜⑩ を、学科例題と実技15課題のリストつきで解説します。

申込〜学科講習までの流れは ➡ ボート免許 申込〜講習の流れ を参照してください。


後半の流れ ─ ステップ6〜10

Boat免許取得の流れ ステップ6〜10(イラスト:内山良治/出典:舵社)
⑥ 実技講習を受講する
⑦ 受験に備え学科を自習
⑧ 国家試験/修了試験を受ける
⑨ 免許申請
⑩ 免許証交付

⑥ 実技講習を受講する

実技講習は 最大3人一組 で教習艇に乗り込み、実技試験の内容に沿って練習します。

実技で習う3カテゴリー

カテゴリー 内容
小型船舶の取扱い 発航前点検/機関運転/トラブルシューティング/解らん・係留/結索(ロープワーク)/方位測定
基本操縦 安全確認/発進・直進・停止/後進/変針(旋回)/蛇行
応用操縦 人命救助/避航操船/離岸/着岸

応用操縦の 「人命救助」 では、ブイを落水者に見立てて回収するシミュレーションを行います。 「いつか実際に起きるかもしれない」と思って真剣に取り組むことが大切。


⑦ 受験に備え学科を自習

国家試験までは通常 1〜2週間程度 の期間があるので、その間に問題集で学科の総復習を行います。

自習のコツ

  1. 過去問・問題集を3周以上 特に「交通の方法」は出題パターンが固定。3周すれば70%以上は安定
  2. ロープワークを反復練習 もやい結び/クリート結び/巻き結び の3種は確実に
  3. 海図問題(1級のみ) コンパス(ディバイダー)と三角定規の使い方を実機で練習

登録コースの修了試験は通常、講習直後に行われるので 予習・復習が重要 です。


⑧ 国家試験/修了試験を受ける

試験の構成

  1. 身体検査 視力(矯正含む)、色覚、聴覚、四肢、疾病の有無を確認
  2. 学科試験 – 小型船舶操縦者の心得及び遵守事項 – 交通の方法 – 運航 この3科目から合計50問が出題される
  3. 実技試験 小型船舶の取扱い/基本操縦/応用操縦 の3科目

合格基準

試験 合格基準
学科試験 各科目50%以上 かつ 全科目合計65%以上
実技試験 各科目60%以上 かつ 合計70%以上

登録コースの修了試験も、国家試験とまったく同じ合格基準 です。

学科試験の例題

:下図のように、航行中の2隻の動力船が真向かいに行き合い、×印の付近で衝突するおそれがあるときの航法として正しいものは次のうちどれか

            / A
          /
        /
      /
    ×
      \
        \
          \
            \ B
  1. A、B ともに、針路を左に転じる
  2. A、B ともに、針路を右に転じる
  3. A は B の進路を避け、B は針路速力を保つ
  4. B は A の進路を避け、A は針路速力を保つ

答え:(2) 「行き合い船」は 互いに右転 が原則(海上衝突予防法)

実技試験の内容

実技試験は所要時間1人あたり約30分。下図の航路に沿って、複数の課題を連続実施します。

                                       後進 →
                ●蛇行(連続旋回)        停止
              ↗                         ↑
            ↗     ●方位測定           ●変針/旋回
   ●人命救助                            ↑
            ↘                          直進
              ↘   ●避航操船             ↑
                ●離岸    ●着岸         発進
                       ●係留・解らん
                       ●操縦装置の確認
                       ●係留中:点検・結索 など

実技15課題リスト

小型船舶の取扱い 基本操縦 応用操縦
1. 発航前の点検 1. 安全確認 1. 人命救助
2. 機関運転 2. 発進・直進・停止 2. 避航操船
3. トラブルシューティング 3. 後進 3. 離岸
4. 解らん・係留 4. 変針(旋回) 4. 着岸
5. 結索 5. 蛇行
6. 方位測定

⑨ 免許申請

国家試験/修了試験に合格したら、いよいよ免許申請です。

申請に必要な書類

  • 操縦免許申請書
  • 操縦試験合格証明書(試験機関から発行)
  • 証明写真
  • 本籍地記載の住民票
  • 登録免許税の納付書(1,800円分)

これらを地方運輸局に申請すると、操縦免許証が交付されます。

普通は 免許スクール/登録教習所が申請代行 してくれます。 海事代理士に依頼することもできますし、自分で申請することも可能。


⑩ 免許証交付 ─ ボート免許GET!

ボート免許証 交付

申請から 約2〜3週間 で、お手元に小型船舶操縦免許証が届きます。 これでようやく、海でボートを操縦できる正式な資格を手にしたことになります。


まとめ ─ 試験は怖くない

  • 学科は問題集3周+例題暗記 で十分合格圏
  • 実技は教習艇で3人1組×複数回乗艇 するので、当日までに体で覚えられる
  • 合格基準は学科65%/実技70% ─ 満点を取る必要はない
  • 登録コースなら同じ試験官・同じ艇で受験 できて安心

合格率は2級で 概ね90%超。 真面目に講習を受けて問題集をこなせば、ほとんどの方が一発合格しています。


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本記事は舵社発行のガイドブック『海は街より刺激的プロジェクト Boat免許』の内容をもとに構成しました。 イラスト:内山良治