ボート免許(小型船舶操縦士)を取ると、目的に応じてさまざまな船を操縦できるようになります。 この記事では、1級・2級で乗れる4タイプの船 と、特殊免許でしか乗れない水上オートバイ を、写真付きで紹介します。

「自分はどんな海の遊び方をしたいか」をイメージしながら読み進めてみてください。


1級+2級で乗れる船 ─ 沿岸レジャーから外洋まで

1級と2級で乗れる船種は同じ(24m未満のプレジャーボート)で、航行できる海域だけが違います。 代表的なタイプは次の4種類です。

1. クルーザー ─ 海の上の”動く別荘”

横浜みなとみらいを航行するモーターヨット型クルーザー

キャビン(船室)を備え、長時間のクルージングや宿泊に対応した船型。 ベッド・キッチン・トイレを完備したモデルも多く、「海の上の動く別荘」 とも呼ばれます。

  • 航続性能:高い(燃料タンク容量が大きい)
  • 乗船人数:6〜10名程度
  • 楽しみ方:日帰り〜数日のクルージング、夜景クルーズ、停泊しての食事会
  • 必要な免許:2級(沿岸)/1級(外洋まで)

2. フィッシングボート ─ オフショアでの本格釣りに

フィッシングボート(プレジャーボート)

釣り専用に設計された船。 広いデッキ、活魚槽、ロッドホルダーなど、釣りに必要な装備が標準で揃います。

  • 特徴:船尾の作業デッキが広い/船室は最小限
  • 楽しみ方:オフショアでのジギング、キャスティング、タイラバなど
  • 必要な免許:2級(沿岸の釣り場まで)/1級(沖合まで)

3. スポーツボート ─ ウェイク・トーイングを楽しむ

ウェイクサーフィンを楽しむスポーツボート

ハイパワーなエンジンを搭載し、後方に大きな波(ウェイク)を作れるよう設計された船。 ウェイクサーフィン/ウェイクボード/ウォータースキー などのトーイングスポーツの主役です。

  • 特徴:パワフルな加速、低い船型、ステレオなどエンタメ装備
  • 楽しみ方:トーイングスポーツ、ビーチクルージング、デイクルーズ
  • 必要な免許:2級でOK(沿岸メインのため)

4. セールボート ─ 風で進むヨット

セーリング中のセールボート(ヨット)

帆(セール)に風を受けて進む船。 エンジンも搭載しているため、「無風時はエンジン、風があれば帆走」 という運用が一般的です。

  • 特徴:エンジン音がなく静か/燃料がほぼ要らない
  • 楽しみ方:セーリング、ロングクルージング、ヨットレース
  • 必要な免許:2級(東京湾内など)/1級(伊豆諸島・小笠原・外洋)

セールボートでロングクルージングや外洋セーリングを志すなら、1級 がおすすめ。 海図を読み、自分でルートを引けるスキルは、外洋に出るほど必要になります。


特殊免許でしか乗れない船 ─ 水上オートバイ

水上オートバイ(2人乗り)

ジェットスキー、水上バイクの呼称で親しまれる小型のパーソナル・ウォータークラフト(PWC)。 1級・2級では操縦できず、「特殊小型船舶操縦士」専用 です。

  • 航行可能区域:海岸/湖岸から2海里(約3.7km)以内
  • 乗船人数:1〜3名(モデルによる)
  • 楽しみ方:マリンスポーツ、ビーチクルージング、釣り(一部モデル)
  • 取得年齢:16歳から(他の免許と同じ)
水上オートバイ(1人乗り・スタンドアップタイプ)

最近は 「2級+特殊」のセット取得 が人気で、クルーザーで沖まで行って、目的地で水上バイクを楽しむ、といった遊び方ができます。


「どの船に乗りたい?」で免許を選ぼう

やりたいこと 必要な免許
沿岸で釣りをしたい 2級
東京湾でクルージングしたい 2級
ウェイクボードを引きたい 2級
伊豆諸島までセーリングしたい 1級
外洋でオフショアフィッシング 1級
水上バイクで遊びたい 特殊
何でも楽しみたい 2級+特殊(後日1級にステップアップ)

「やりたいこと」が決まれば、必要な免許は自然と決まります。 最初の1本は迷ったら「2級」 ─ もっとも汎用性が高く、沿岸の遊びはほぼカバーできます。


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本記事は舵社発行のガイドブック『海は街より刺激的プロジェクト Boat免許』の内容をもとに構成しました。 写真:舵社編集部